与那国島訪問

　訪問日　　5.24(月)-6.27(目)　　天候　　4日共　　晴れ(暑し)　　　　単独

　中国と台湾の関係が話題になり、日本の最西端にある与那国島に2016年、自衛隊の駐屯地を置くようになった。昨年ごろより訪問してみたくなったが、ツアーもなく、旅行会社に切符依頼するも断られ、自分で手配せざるを得ない状態である。ルートとしては伊丹空港－那覇－与那国(2便／日)、関西空港－石垣島－与那国（3便／日）があり、この2月梅雨明けを想定して6.24－6.27、3泊4日で計画した。車の運転は現在はできないので、行動はレンタサイクルを借りて三角点14点と10箇所余りの観光地を回ることで計画をした。しかし、現地に来て、三角点探しは草木とアダンの密生および現地の暑さで無理であることが１日目で分かった。従って観光の行動が主体となった。

6/24(月)

　高槻市(5:59)=十三(6:20)＝蛍池(6:43)＝大阪伊丹空港(6:56)　　伊丹　ANA761　8:15　✈　那覇　10:30
　　　　　　　　　　　　　　　　那覇　RAC725　12:25　✈　与那国　13:45

　　那覇からはRAC-725(琉球エアーコミューター)ボンバルデｲア　52人乗り、気圧が高度7800mで機内の圧力771mmHPaまで下がり、一時頭が　痛くなり、添乗員に機長に気圧を上げてくれと依頼する。ボンバルデｲアは昔よく落ちた飛行機である。無事定刻通り与那国につく。
　　旅の館「阿檀」の主人が迎えてくれた。5分ほどで宿につく。
　早速「らくにコトー」にレンタサイクルを持ってくるように依頼する。
　すぐに持ってきてくれた。

１．概要

１日目の行動　取り敢えず回れるところを
　　祖納宿→三角点北牧場→ダンヌ浜→久部良バリ＆久部良フリシ→久部良漁港とナーム浜→電子基準点→日本最西端の地→久部良岳と三角点→祖納宿

先ず、最初に北牧場の三角点に向かうが、ゲートと牛でストップさせられる。後でマップを見ると北牧場は入場禁止となっていた。
次にダンヌ浜に向かう。写真を撮って久部良バリと久部良フリシに向かう。

久部良バリ(琉球王府から遥かに離れたこの島でも、17世紀になると人頭税が課されるようになった。苛酷な税の取り立てから逃れるべく、人減らしの舞台となったのがこの久部良バリ。妊婦たちに幅3.5m、深さ7mほどにもなる岩の裂け目を飛び越えさせた。うまく飛び越えられたとしても流産の可能性が大きく、当時の人々にとって税の徴収がどれほど厳しいものだったかを物語っている。)
久部良フリシ(琉球石灰岩と砂岩から成る景観)
次に訪れたのは久部良漁港とナーム浜である。

三叉路の所にある電子基準点「与邦国B15.3」を見て日本最西端の地に向かう。

誰もいない。写真を撮ってもらいたいので暫く待つ。夫婦ずれの方が来られたのでお互い写真を撮り合う。天気は良い。台湾まで111Kmというが見えない。見えるのは冬場の条件の良い時だけだろう。

次に久部良岳と三角点を探そうと向かうが、場所は大体わかったが暑さに耐えきれず、途中まで行って引き返す。気温の低い時でないと小生には無理と判断した。

本日の行動は終わり。
行動時間　4:30　行動距離　22.5Km　　
　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　祖納　泊

6/25(火)　　二日目の行動(東側から回る)
　祖納宿→浦野墓地→4畳半ビーチ→６畳ビーチ→浦野御嶽→東（あがり）崎西テキサスゲート→アリシ展望所→東(アガリ）崎灯台→三角点「東崎灯台」→東（あがり）崎西テキサスゲート→サンニヌ台→立神岩→人面岩と三角点イクルビ→アヤミハビル館→テｲンダバナ→祖納宿

　祖納を8:00出発し、浦野墓地を通過する。立派な大きなお墓が沢山ある。墓地を通過し、4畳半ビーチを探す。スマホでアプリ「ジオグラフｲカ」を使う。国土地理院の地図に観光地が記載されているので非常に便利である。地図もコンパスも持っていたがほとんど観光中は使うことはなかった。判らなければレンタサイクルを止めてスマホを見る。行き過ぎていれば引き返す。]

６畳ビーチを見てから浦野御嶽に向かう。ほとんどだれも行かないようだ。草がぼうぼうと生えてほとんど歩いた形跡がない。阿檀の実が黄色に熟れていた。地図に示すとおりちゃんと浦野御嶽はあった。

引き返し東（あがり）崎西テキサスゲートに向かう。最初意味が分からなかったが、実物を見て「馬の仕切りゲート」であることが判った。７ケの溝切をしている。東崎の灯台が見えてきた。手前左にアリシ展望所がある。途中まで下るが、この暑いのに上がって引き返すのはやばいと思い途中で引き返す。

東(アガリ）崎灯台に向かう。途中に展望台があり、下に与那国馬が２頭いた。日本には８種類、馬がいるそうですが、その１種類が与那国馬で、背丈は低く1.1m前後であろう。小生の目的は灯台よりも三角点である。

灯台の東側には塀があり、三角点はその外側にあった。点名「東崎灯台」四等である。国土地理院の点の記を見る限りH.15までは塀はない。
塀はその後設置したのでしょう。

　引き返し、東崎テキサスゲートを通過し、サンニヌ台に向かう。NHK大河ドラマ「琉球の風」の碑がある。ここには軍艦岩があるそうですが、小生にはピンとこなかった。

　次が立神岩であるこれは立派な風景である。何コマかスマホに収める。西に向かう途中、左の牧草地で与那国馬が1頭のんびりと草を食っていた。立神岩が真下に見えるところに来た。

　次は問題の人面岩である。三角点イクルビと同じ場所にあると判断した。入口は2か所あるようだ。最初東側から入りかけたがやばそうなので引き返す。西側の遊歩道から入る。通行止めのロープがり、潜る。暫くレンタサイクルを押して歩くがサイクルにキーをして手ぶらで遊歩道を進む。スマホを見ながら歩くが可なり近くまで接近するが通り過ぎ、見つからない。引き返す。暑さで喉が渇き耐えられそうもない。や無負えずレンタサイクルのところまで引き返す。食事をとることにした。食事後、元気が出たので再度挑戦する。やっと入口を見つけた。人面岩がありました。大きいからすぐに分かった。しかし、三角点はGPSでは傍を通るが見つけることは出来なかった。

　さあ、今日は祖納に帰ろう。その前にアヤミハビル館とテｲンダバナに寄って帰ろう。アヤミハビル館は世界最大の蛾、ヨナグニサン(方言名：アヤミハビル)で有名のようである。しかし、立ち寄ったが、火曜日が生憎休館日であった。
仕方なくテｲンダバナに向かう。テｲンダバナは祖納集落近くに聳えるひと際目を引く標高８５mの岩山である。下に遊歩道があり、展望もよく神聖な場所として親しまれている模様。祖納集落が一望に見渡せられた。



本日の行動時間　６時間５０分　行動距離　22.1Km　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　祖納　泊

6/26(水)　　残っているところを主体に回る
祖納宿→空港西側＆北牧場→ミミイシが見える所→再度日本最西端の地→→自衛隊駐屯地→南牧場・ライオン岩→比川浜→わかなそば屋→志木那島診療所→ドウナンタギのオオバアコウ→アヤミハビル館→ナンタ浜→祖納宿

8:00宿をレンタサイクルで出発。しかし何か勘違いをして出だしから方角を間違える。オカシイと思い、スマホを見る。20分ほど無駄な行動をし、体力と時間を失う。最初に空港の西端と北牧場の近くに向かう。
次は日本最西端の地に向かうが、途中久部良岳の手前にあるミミイシの写真を撮ることにあった。撮影ポイントは数か所道路の左脇にある。一番の手前で写真を撮る。

暫くレンタサイクルを漕ぎ、電子基準点の前を通って日本最西端の地に向かう。観光客は二人しかいなかった。１日目に取り残した光景にスマホのシャッターを押す。

次に駐屯地に向かう。テキサスゲートを過ぎ、レンタサイクルを漕いで行くと与那国馬の大群に出会う。馬は人に慣れておとなしいとと聞いていたので慌てず、馬と10㎝程距離を取って難なく通り過ぎる。駐屯地の近くに来た。この辺はアダンが多い所である。丁度実が沢山なり、実は目立つ色をしている。

最初に南牧場改良記念碑がある。それから駐屯地の前に「黒潮の風」の記念碑がある。駐屯地を通り過ぎ、少し行くと道路右側にライオン岩があるはずだ。岩が沢山あったので、その中から探す。ありました。アプリ「ジオグラフｲカ」に乗っているので見過ごすわけにいかない。

南牧場のテキサスゲートを過ぎ、小学校の裏を通って比川浜に出てしまった。近くに与那国馬風牧場があるので乗馬をした人達に出会った。
昼に近づいたので「わかばそば屋」を探す。時間を要し、やっと見つける。客は小生だけだった。1000円の八重山そばを注文する。今与那国島には3部落　祖納、久部良、比川あって1700人の人口がいるという。比川の人口をお聞きした。100人足らずとの返事があった、
次に比川で一番有名な志木那島診療所に向かう。浜から見えていたので直ぐに分かった。テレビ映画「Dr.コトー診療所」で使われた所である。第1期2003年、第2期2006年映画化された所である。入場料300円、今もちゃんとそのまま置かれているようである。第1期の主役は吉岡秀隆と柴咲コウであった模様。


そろそろ祖納に向かおう。先ず、ドウナンタギのオオバアコウの大木のある所へ向かう。山の中であり、入るところが見つからない。レンタサイクルを置いて探すがわからない。仕方なく諦める。
次は昨日休刊日で入れなかったアヤミハビル館に向かう。ここは世界最大の蛾、ヨナグニサン(方言名：アヤミハビル)の生態を科学的に解剖し、亜熱帯の自然の素晴らしさ体感させてくれるという。入館料500円、入館者控え帳を見ると東京都と大阪府の人が多かった。この日の入館者は少なくひとり20分のビデオを見る。ヨナグニサン（蛾）の大きさは20㎝程度。5，6回脱皮し、蛾になっての寿命は5－9日程度だという。近くの山｢宇良部岳｣「久部良岳」に生息するという。この蛾を見るために与那国に来る人がいる結構いる模様。

最後は一番近いところにあるナンタ浜に行った。漢字で書くと「波多浜」と書くようだ。

　本日の行動時間　5時間30分　　行動距離　29.3Km　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　祖納　泊

２．所感

観光客が少ないことに驚く。島に沢山の人は入れないのだ。那覇からボンバルデｲｱ　2便／日、石垣島から3便／日しかなく、地元の人を含め250人／日の出入りしか出来ないのである。この関係でツアーも切符手配も出来ないのだと思う。
その割には泊り客の常連者が多いようだ。
今回6/24-4/27与那国に滞在したが、梅雨が明け天気が良すぎ、連日33℃で暑い日が続き、レンタサイクルで総て移動したが暑くて行動に支障をきたした。計画にはあったが｢宇良部岳｣「久部良岳」山頂の訪問はできなかった。次回は暑くない時にもう1度は来てみたい。
今回の訪問にはgalaxy s24のスマホとアプリ「ジオグラフｲカ」には随分とお世話になった。
与那国島は2016年駐屯地が出来て、人口が1500人から1700人に増加したという。今は国でミサイル発射装置を設置するかどうか検討しているようですが、現地では賛成、反対で大変なようである。