南へ向けて9:10出発し、5分も歩かないうちに高速道路の下に出る。入口に炭ケ谷の標識がある。直ぐに砂防の堰堤があり、右から高巻く山道となり、いくつか左に堰堤を見ながら側面に造られた道を登る。30分ほど歩き、初めて沢の左側を歩くようなる(9:28)。暫く谷筋の左側を歩くと沢筋を登るようになる。登りきると左後方双子山、左側石楠花山、右烏帽子岩の標識のある分岐に出た(真ん中×)。烏帽子岩に向い、少し歩くと左に石楠花山の分岐を見て石楠花山に向かう。この辺の周りは自然林ではあるが、何故か石楠花の木は1本も見当たらない。展望はない。山頂には二等三角点の標石だけで｢石楠花山｣の山名すらない。南に向かって歩くと直ぐに林道と出合い、展望台に出た。南の展望が良く見えた。意外と南にある山は低い。神戸港が見え、手前に左からこれから向かう高雄山、再度山、それから鍋蓋山、が見えた。
炭ケ谷を上がる(9:28) 石楠花山(10:32) 展望台(10:40) 展望台から左高雄山、右再度山(10:48)
展望台を下りた所に「黄蓮谷１K→」の標識があり、其れに従って西にぐんぐんと下る。鉄塔を越え、分岐があり、左側を取り、方向を南に変え、西六甲ﾄﾞﾗｲﾌﾞｳｪｲに出る。渡った所が黄蓮谷の入口である。尾根道を10分ほど歩くと谷と言うか沢に出て、直ぐに徳川道に出た。暫く右の川筋を歩くと右に山田道の分岐標識を見る。それから川に架かった板の橋を渡り、川の左側を歩くようになる。少し歩き、右に石飛びの橋がかかり森林植物園の東門に着いた(12:00)。ここ東門で昼食とした。
昼食後東門の中に入る。これからが本日最大の関心事｢北ドントリッジ｣である。誰も未踏のルートである。森林植物園の入場門を通過し、長谷池を右に見ながら北ドントリッジの取付き点に向かう。標識はないが、調査していたので直ぐに分かった(13:02)。Uさんに図面を渡し、F氏と先頭を行ってもらう。最初のポイントは473mの三角多角点である。地形図にも載っていないし、こんな三角点あるのかなあと思っていたが、最近の四等三角点のようなものがあった。これから100mと所が一番難しいところだ。難しいリッジを踏み越えながら進む。案の定間違った。石柱を見つけ南東の尾根に向かう。次のポイントはP450である。それらしきPeakを見つけ方向を南の尾根に向かう。これからは地形図にないPeakが何回も続く。これがP460かなあ。違う。又違う。最後の一番高いPeakがP460であり、本日最難関の三点支持の岩登りであった。後続が中々着いて来なく少し心配した。声が聞こえてきたので安心する。最後にもう一つPeakがあり、黒岩尾根の展望の効く唯一の場所であった。後は廃屋を目指して下り、コンクリート道に出た。意外と時間がかかり、1.3Km、1時間15分の挑戦であった。
長谷池(12:51) 北ドントリッジ取付き(13:02) リッジを行く(13:13) リッジを行く(13:16)
リッジを行く(13:39) P460の岩登り(13:55) リッジを行く(13:58) 最後のPeakで黒岩尾根を見る(14:07)
休憩後分水嶺でもある南ドントリリッジ道を南に進む。尾根道には北ドントリッジと同じく尾根境界に点々と石柱が続く。風化して読み取り辛いがはっきりしたもので「神戸区２４６」と言うものがあった。（調べてみると1879年に八部郡神戸村、兵庫村、坂本村が合併し神戸区が出来ている。又1889年には神戸市が誕生している。）尾根道を進み、右に2度分岐があり、本日2番目のPeak高雄山に到着した。山頂には四等三角点の標石があった。ここで記念写真を撮ることにした。時刻は既に15:00を過ぎ、三宮まで歩く時間はないので今回の山行は大龍寺バス停までと決定する。
引き返し、蛇ケ谷経由の標識のある分岐で再度公園に向かった。20分ほどで蛇ケ谷に着く。何か謂れが書いている。「和気清麻呂公が再度山に登る時刺客に逢い大龍に助けられた。頂上に建立する寺を大龍寺と名づけた。延歴年間弘法大使がこの山に二度登って修法されたので再度山修法ケ原と名付けた。」車道の再度公園入口で一休みし、再度山への登山もパスし、大龍寺に向かった。